不透明なJunieのクォータ制限を実際に使ってみて計測してみる

良い提案をしよう、お前もバイブコーダーにならないか?

すっかりAI任せで楽ばっかりしてる今日この頃のきのこです。ガッツリ使っているAIエージェントはJetBrains Junieだけなんですが、Claude Codeなどでは使用しているトークン量などが数値でわかるようになっているそうで、それに比べると「Junieのクォータは不透明」というようなフォーラムへの書き込みがありました。実際使ってみて、各ライセンスでどのくらいの量の作業ができるのかの目安を記録しておきます。

※2025/07/09時点での情報です。今後変わっていく可能性があります。

JetBrainsのAI関連の料金体系

AI関連はわりとカオスなので、情報をまとめていきます。

AI利用のライセンス

JetBrainsのAIを使うライセンスは4つあります。

  1. AI Free(Sクレジット)
  2. AI Pro(Mクレジット)
  3. AI Ultimate(Lクレジット)
  4. AI Enterprise(Lクレジット+オンプレLLM)

AI FreeライセンスはJetBrains製品を購入すればどれでも使えます。

AI ProライセンスはJetBrains製IDE全部のせのAll Product Packを購入すると無料でこれが使えます。単品購入している人は別途サブスク購入が可能です。

AI UltimateとAI Enterpriseはサブスク購入のみです。

価格は2025/07/09現在ではAI Proが年1.4万円、Ultimateが年2.8万円です。

後述しますがローカルLLMでの利用もできます。

JetBrainsのAI関連機能

で、JetBrains製品で使用できるコーディング関連のAI機能は3つあります。

  1. AIチャット
  2. AIアシスタント
  3. Junie(AIエージェント)

AIチャット

こちらはプラグインのウインドウ内で各種AIチャットが使えるもの。一般的なAIチャットがIDEの中で使えるというような機能。有名どころのモデルを選んで生成できるのが利点かなと思います。

2025/07/09時点で使えるLLM

一般のAIチャットとの違いとしては生成されたコードをファイルに自動適用する事ができる点ですが、今のところβ機能で、二重インポートとか違うソースファイルにコピペとか平気でやっちゃうので今のところオススメできないです。

使い所としてはJunieでうまくいかないタスクの原因分析を、他のモデルでやらせてみるとかでは助かっています。

ちなみにLLM一覧の下の方を見てもらえると「LM Studio」「Ollama」の欄がありますね。ローカル/オンプレで動かしているLLMサーバがあれば、クレジット消費無しで無限に使用可能です。

AIアシスタント

これはインラインでコードを補完して生成したり、リファクタリングの提案や、ビルドエラーの解説をしてくれる機能。

AI Assistant complements your workflow by providing help with code-related questions, as well as AI-powered suggestions directly where you need them.
AIアシスタントは、コード関連の質問とAIを搭載した提案を必要とする場所を直接提供することにより、ワークフローを補完します。

https://lp.jetbrains.com/ai-ides-faq/

だそうです。チャットプロンプト無しでボタンクリックだけで動いてくれます。基本的に選択行・選択範囲のみをデータとして使用している雰囲気。

上記「AIチャット」も「AIアシスタント」に含まれるようです。この辺の線引きがちょっと曖昧ですJBさん。

いろいろ機能がありますが、コード補完は全ライセンスでクレジットを消費しないで無料で使えます。バンバン使いましょう。AIリファクタリングやコミットメッセージ生成はクレジットを消費するようです。

個人的にありがたい機能が、「ビルドエラーの説明」です。

この画像は所有権をわざとミスってエラーを出したのでシンプルですけど、深い階層の継承の実装ミスなど、調べるだけでも時間がかかりそうなエラーが数秒で原因箇所と修正候補を一緒に教えてくれるのが熱いです。マジ時短。

Junie

おまちかねのJunieです。Junieは上記AIアシスタントとは明確に別物として扱われていて、プラグインもそれぞれですし、設定も別れています。

AIアシスタントと何が違うかというと

  • 関連しそうなファイルを自律的に調べて矛盾がないコードを作ろうとする
  • CLIコマンド実行&エラーの内容を読み取って修正する
  • 使えるモデルはClaude Sonnet3.7と4だけ(2025/07/09時点)

Junie operates more autonomously, completing multi-step tasks. It can explore your project, write contextually relevant code, run tests, and share the results for your review, reducing manual effort.
Junieはより自律的に運用し、マルチステップタスクを完了します。プロジェクトを探索し、コンテキストに関連するコードを作成し、テストを実行し、レビューの結果を共有して、手動の努力を減らすことができます。

https://lp.jetbrains.com/ai-ides-faq/

ClaudeCodeをJetBrainsのIDE操作に特化させたもの みたいな感じです。

What is クレジット

ライセンスのところに書いてある「Sクレジット」「Mクレジット」「Lクレジット」が、JunieやAIアシスタントでLLMを使える量になります。

  • MがSの10倍
  • LがSの40倍

じゃあそのSってどのくらいの処理できるのよ?って話ですね。GeminiとかClaudeCodeだと明確な「トークン」という値で処理の量を測れるんですけど、JetBrainsのクレジットでは明確な数値化はちょっと難しいです。

実際にやってみた

Junieのライセンス情報の画面で、クォータの使用状況を見ることができます。

AI Proのアカウントで、100%の状態から以下の作業をやらせてみた結果が残7%でした。

やめて!ワイのLPはもう7%よ!
  • 800行あるソースコードをモジュール分割
  • 大幅な仕様変更に伴うデータ構造の修正
  • 機能重複しているモジュールを調べて統合、旧モジュール使用箇所の修正

これ部下に口頭で頼もうもんならパワハラで訴えられるやつですわ。。

それぞれの作業で、前回記事で書いたような作業項目の書き出しをさせてから作業させる、比較的クォータ効率を意識したプロンプティングでこのくらいの消費量でした。前回記事は↓これ。

意外と少ない

はい、意外と少ないです。

前回記事でやっているような作業手順書の書き出しだけでもAI Proのクォータを2%くらい消費します。

AI Proの説明には「一般的なプログラマにはちょうどいい量」って書いてましたが、ワイは一般的じゃないレベルのクソコードを書いているということですかそうですか。

AI Freeに至ってはこれの1/20ですので、バイブコーディングは到底無理ですね。職業的にIDEを触ってる人間だと、上に挙げたビルドエラーの説明などでも2~3日で消費しきっちゃいそうな予感です。

※All Product PackのAI Pro + AI Ultimateのようにライセンスが複数ある場合、クォータを使い切った瞬間にクォータが残っているライセンスに切り替わります。動作中のプロンプトも継続します。

というわけで

AI Ultimateを契約して魔法少女になってよ!

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