Grok Buildがかなり使いやすい件
みなさん、Grok使ってますか?プロモーション目的でX Premium以上のプランを使っている人はSuperGrokでけっこういろんなことができるというのがあんまり知られていないようなので共有していきます。
NSFWチャットだけじゃないGrokの魅力

Grokに対して「NSFWに強い」というイメージを持っている人は多いと思います。私もGrokBuildが出る2026年5月まではその印象がかなり強かったのですが、実際に使い倒してみるとかなり印象が変わりました。
X Premiumより上のプランに加入するとおまけで使えるSuperGrokなんですけど(AI単体でも契約できます)、単なるチャットを超えてかなり実用的なツール群になってきているのです。特にAIコーディングやクリエイティブワークの領域で、本格的に使える場面が増えています。
Imagineの強力なイメージ生成
プロンプトの理解力がかなり高いのと生成速度も速く、UIデザインのモックアップや技術的な図の作成でも十分に戦えるレベルまで来ています。例えば美容室のWebサイトのモック作成も

1分とたたずにコンセプトアートが完成、デザインルールも書き起こせますのでコピペでコーディングAIへ渡せばスケルトンも完成しちゃいます。
モックサイト用のアセットもこの場で生成して、同じ雰囲気で作ることが出来ちゃいます。
Grok Build
Grok自体が”アホの子”みたいな扱いされてるのであまり注目されていないんですけど、Grok Buildはけっこうガチ目のコーディングAI環境です。
- CodexCLIに近いTUI(マウス操作できるCLI)
- コーディング専用のモデル
- grok-build
- composer(後述)
- X Premiumのサブスク枠で使用できる
この辺は後ほど詳しく解説します。
Hermesなど自立型AIエージェントがサブスク枠で使える
Grok BuildをインストールするとサブスクGrokのAPIキーが取得できます。これを使ってHermesをはじめとする自立型エージェントや、APCに対応したIDEのコーディングエージェントが、サブスク枠で動かせてしまうんです。
HermesではGrok4.3、grok-build、Composerなどが利用できるほか、x_searchというツールが使用可能になり、他のLLMからもXの投稿・記事を検索できるようになります。
Xの情報ってGPTやClaudeからはアクセスできなくて、手動でスクショを渡して読ませるしかないんですけど、Hermes+Grokの場合、「特定ユーザの発言を定期的に取得してTelegramで通知」とか「毎朝AI関連のいいね100以上の海外投稿をサーチしてメールでレポート」とかが出来ちゃうんです。
君も今日からAI驚き屋!
SpaceXのCursor買収劇の恩恵: Composer2.5モデル
Grok Buildの大きな特徴の一つが、Composer 2.5 というモデルです。このモデルは2026年6月頃に大きく注目を集めました。
というのも、SpaceXがCursor(Anysphere)を約60 billionドル(約9兆円規模)のall-stock dealで買収したというニュースが飛び込んできたからです。この買収はSpaceXのIPO直後に発表され、かなり大きな話題になりました。
CursorのCEOであるMichael Truell(@mntruell)本人が反応を示し、「今後Cursorに大きな改善を加えていく」と述べています。また、買収前からSpaceXとCursorの間では共同でモデル訓練が行われており、「SpaceXAI」と呼ばれるプロジェクトも進行していたようです。
この買収の背景には、単なるIDEの獲得ではなく、AIコーディングの「最後の1マイル」 を押さえるという戦略的な意図があると見られています。実際、Elon Musk自身も以前からCursorのComposer 2.5を高く評価しており、Grokの訓練データにもCursorのデータが活用されていたという指摘もあります。
X上でもこのニュースは大きく拡散され、「xAIのエコシステムが一気に完成に近づいた」「Grok BuildとCursorの連携がさらに進むのでは」といった声が目立ちました。一方で「60Bは高すぎるのでは」という指摘や、「これでAIコーディングツールの寡占化がさらに進む」という懸念の声も上がっています。
参考: - https://x.com/cursor_ai/status/2066875698346954891 - https://x.com/mntruell/status/2066874098001883538 - https://x.com/FOMAnews/status/2068619997568508412
改めてGrok Buildでできること
Composerモデルを使った本格的なAIプログラミング
Cursorで熱烈な指示を集めているComposerモデルなんですが、APIが非公開でこれまでCursor以外から使用できなかったので触ったことがある人は少ないんじゃないでしょうか?私もGrok Buildで採用されるまでは未経験でしたが、かなり面白いモデルです。
長いコンテキストに強い
コンテキストウィンドウが200Kトークンなのですが、これは昨今の大手AI企業のモデルから見れば小さい方です。(Opus4.8、GPT5.5などは1Mトークンに対応)
しかしComposerは独自のコンパクション技術があるようで、150Kトークンくらいで爆速のコンパクションが走りウィンドウが0に戻るという謎の挙動で、実質2Mトークンくらいはこなせてしまうんですよね。
大規模リファクタリングでも後半アホになるようなこともなくこなせてしまうモデルです。謎。
速すぎる作業
Claude Code Opus4.8でコーディングすると、概ねプランで3分・実装5~10分くらいの作業時間だと思います。
Grok Build+Composerだとそんな作業もプラン30秒、実装2分で終わることもしばしばあります。
速すぎて絶対間違ってるはずと思って粗探しする時間のほうが長いくらいですが、間違ってないんですよね。謎。
ヘッドレスモードで呼び出せる
ClaudeやCodexでも出来ますが、サブエージェントとして使う場合にはヘッドレスモードというTUIを使わないモードで呼び出すことができます。
grok -p "プロンプト"
こうすると並列化したり、Claude Codeなど別なAIエージェントからも呼ぶ事ができます。
grok-buildモデルを使ったImagine呼び出し
バグ検出能力はComposerより高いくらいgrok-buildモデルも推論力が高いんですが、コンテキストウィンドウが250Kと少し小さめで、150Kくらいから徹夜明けのエンジニアみたいな反応になってきます。そのため長時間・大規模なプランのハンドリングはComposer、サブエージェントをgrok-buildという風に分けて作業させるのが賢いやり方かと思います。
ComposerはUIなどのコードで表現できるビジュアルは得意なんですけれど、画像生成はからきしダメなモデルです。そこをgrok-buildで補うことも出来ます。
grok -m grok-build -p "画像生成プロンプト"
-m はモデル指定のオプションです。デザインルールと用途をプロンプトに込めて、Composerから呼び出すようにSkillsを作成しておくといいと思います。
Claudeでオーケストレーション→Grokで実装
現在私が最も多用しているのが、このハイブリッド運用です。
Claudeに全体の設計やタスク分解、レビューを任せ、具体的な実装フェーズはGrok Buildに投げるという使い方です。
この運用にはいくつか明確なメリットがあります。
- Claudeのトークン消費をかなり抑えられる
- Opus4.8のトークン肥大化時のバグも抑えられる
- 実装速度が明らかに向上する
- 上記の通り
- コード品質もComposer2.5-fastを使えば、Claude Sonnet 4.5よりは上、Opus 4.6と同等くらいの水準は出せる
- Claudeが苦手とするUIをComposerに、画像生成タスクをGrokに任せられる
というわけで、Grok便利です。Fableが使えない2026年6月末現在、「よしなに」力が高いOpus4.8+Composer+Grokの組み合わせはかなり強いと思ってますので、Xブルバ民はみんな使ったほうがいいと思います。(小並)