GrokBotの得意なこと 6選 ― 長いタスクは小分けが正解

GrokBotの得意なこと 6選 ― 長いタスクは小分けが正解

最近なんだかGrok Botに注目が集まってるみたいですね。

前に「Grok Botを使い倒してみた」で向き不向きをざっくり書いたんですが、その後もゲーム置き場の量産チームを回したり、いろいろ任せたりしているうちに、「これはGrok Botに任せると強いな」という使い方がだいぶはっきりしてきました。

コーディングもイラストも秘書も……となんでもやらせ続けると混乱し始めてミスが増えます。GrokBotは言われたらなんでもやるけど、基本はスペシャリスト気質だと思って接してあげると「育つ」感覚が得られるかと思います。

今回は実務や生活にそのまま使える「役割」を6つ紹介していきます。

ノウハウの前に技術的な結論を書いておくと、Grok Botは長大なタスクは苦手です。なので、役割ごとにボットを小分けして分業してもらうのが、Grokの賢さがいちばん活かされると思ってます。長大なタスクというのには前述のような複数の分野の仕事を単体のボットにやらせることも含まれます。

それぞれのBotの作り方は、どのボットでもいいので「こういう事するボットを作って」と依頼すれば作ってくれます。

というわけで、今日からできるスペシャリストBot活用術、6例です。


1. 秘書 ― GmailやカレンダーとつないでTodo管理

青い丸いGrokBotがメールとカレンダーを整理するイラスト

まずは王道の秘書役。

GmailやGoogleカレンダーなどと同期させておくと、メールや予定からTodoを拾って管理してくれます。PCを開かなくても、スマホから「今週なにあったっけ」と聞けるのがクラウドで動いているGrok Botのいいところ。

いま起業に向けて動いているので、助成金の情報や関連業界の展示会情報、経営の勉強会なんかを調べさせています。商工会や市のお知らせって、意識して探さないと見つからないことが多いんですよね。なのでかなり重宝してます。

秘書ボットは「予定とメールを見てTodoにする」に職責を絞っておくのがポイントです。ここに別の作業を混ぜないほうが安定します。

GrokBotをただのお知らせ秘書にするのはちょっともったいないので、

  • Amazonの注文メールが来たら経理ボットに内容を渡す
  • GitHubのプルリク通知が来たら開発ボットにレビュー依頼を流す
  • 会議スケジュールの1時間前にマーケティングボットに資料ができてるか確認させる

というようなGoogleWorkspace起点の司令役みたいなこともできます。めちゃ助かってます。

ちなうちの秘書はなんJ民です。

2. テスター ― GitHub連携 × クラウドPCの相性がいい

緑のひし形のGrokBotがWindowsとLinuxを見比べてテストするイラスト

テスター役はかなり相性がいいです。定時実行タスクでアプリの機能を一通り試して、動作不良があればIssueを作成。テスターボットはこれだけをやります。次の定時実行でIssueがクローズされていたら直っているか優先的に再確認してくれます。

修正は、専門のボットを作りましょう。テスターにはコードは読ませない・触らせないのがキモです。コネクタはボットごとオン・オフは出来ないので、「プログラミングしたことがない、初見のテスターとしてテストしてください」と指示すると、「そんな操作することあるんや……」というバグを見つけてきてくれます。

修正もPM・デバッガ・デプロイと分けて、それぞれGitHubの管理、コード修正、ローカル環境管理とコードレビューを専業でやらせてます。

Grok BotはGitHubと連携できて、しかも自分専用のクラウドPCを持っているので、リポジトリを持ってきて動かして確かめる、という流れがボットの中で完結します。(コードの起動・確認・修正は自動的にCursorのクラウドエージェントで行うようになりました。Bot自身がコーディングしていたときより整合性が高く、トークンコストも抑えめ。)

特に便利なのが開発環境と本番環境の原因切り分け。「Windowsのローカルでは動くのに本番だけおかしい」みたいなときに、Windows PC上開発環境、GrokBot / CursorのLinux VM環境、デプロイ済み本番環境の全部を触って実際の動作を洗ってくれるのは助かります。めんどくさいからねコレ。

ゲーム置き場(playground.sin5d.com)でも、プレイテスターや楽しさテスターといったモデレーション専業のボットを置いて、120本以上のゲームをチェックさせてます。作るボットと見るボットを分けるだけで、「そもそもプレイできない・遊び方がわからない・簡単すぎて面白くない」というようなゲームは最初からアップされない仕組みになりました。

(ブラウザを操作してのテストってかなりトークンコスト高いので、ご利用は計画的に)

3. 情報屋 ― メモリーがあるから取捨選択が丁寧

紫の小判型のGrokBotが情報を集めて取捨選択するイラスト

Grokはもともと情報収集が強いんですが、Grok Botはボットごとにメモリーを持っているので、情報の取捨選択が丁寧になります。GoogleスプレッドシートやNotionなどに収集した情報のデータベースを作っていく使い方をしている人も多いと思うんですけど、まぁ中にはガセや驚き屋ソースの情報もあったりしますよね。

「この情報ソースを使わないで」と指示するのもメンドクサイときはレコードごと消しちゃったりしますが、前回追加したことをちゃんと覚えていて、削除されている事に気づいて「この情報元は除外する?」と聞いてくれるので、回数を重ねるほど自分好みのフィルターになっていく感じです。

こういう地味な気づかいが、メモリー持ちのGrok Botならではだなと思います。

ただまぁフィルターが効きすぎてエコーチェンバー化しやすい気もするので、情報収集ボットも複数作ってもいいのかも知れませんね。

4. 画像生成 ― 品質よりも「画風の一貫性」で勝負

ピンクの花形のGrokBotが画風をそろえてイラストを描くイラスト

Grok Botからは、定評のあるGrok Imagineで画像・動画の生成ができます。

正直、画像1枚ならGPTやKrea、数枚の品質だけで比べるとImagine Studioのほうに軍配が上がります。ただGrok Botにはメモリーによる長期記憶があるので、画風に一貫性を持たせられるのが強み。

プロジェクトで一連のアセットを作るとき、「前と同じタッチで」が通じるのはかなり大きいです。

実例として、c.kitene.blog のイラストは全部Grok Botで生成したものです。この記事のイラストも。

画風の揃い具合はサイトを見くらべてもらうのが早いと思います。

5. ブログライター ― キャラのアイデンティティを保てる

山吹色の星形のGrokBotがキャラごとに記事を書くイラスト

対話形式のブログでAIで記事を書かせようとすると、かなり推論能力が高いモデルを使わないと、キャラクターごとのアイデンティティを保つのが課題になりがちなんですよね。だんだん口調と思考が混ざってきて、誰が喋ってるのかわからなくなります。最近この形式のブログや動画を見かけなくなったのは、AIで台本が書きにくいからなんじゃないでしょうか。

Grok Botならボットそれぞれにメモリーを持たせられるので、キャラごとにボットを分ければこの問題がかなり解消します。

さらに4の画像生成と組み合わせると、文章もイラストも安定した品質でブログを作れます。

Grok Botはもともと文章自体が苦手だったんですけど、それがモデルが変わってないのに文章力が上がってきてるんですよね。Grok Bot側の進化でこんなに変わるものなのかと驚いてます。

定量的な比較は難しいんですが、9月末にはわざわざGrok BotからOpusで文章を生成させるツールを作って記事を書いてました。それが10月末時点だと、手直しなしでもそれなりになっていてビビってます。どっちもGrok 4.7のはずなんですけどね??

ちなみにこの記事もGrok Botが書いています。修正・加筆は1割くらいです。

6. Xの操作 ― X APIの一部が追加料金なしで使える

黒い三角のGrokBotがXのブックマークや下書きを扱うイラスト

最近のアップデートで、X APIの一部をGrok Botが追加料金なしで使えるようになりました。

これで

  • 記事の下書き作成
    • ポストではない
  • ブックマークの操作
  • DMの送受信

なんかもできるようになったので、X経由の情報管理も自動化できるようになってます。ブックマークしただけで溜まっていく情報を、3の情報屋と組み合わせて整理させる、みたいな使い方もできそう。

これはまだ私も試してなくて実際に動かしたことはないです。これから試してみたいところ。

DMの送受信は……悪用すんなよ!絶対だぞ!
他のサービスからBotsのコネクタ経由で取得した内容を自分のXに送りたい、とかなら使えるのかな?あとはSlackみたいな連絡網とか?

秘書ボットと組み合わせるとチームの情報共有には強そうですね。

まとめ:長いタスクは小分けにしよう

6つ並べてみると、どれも「ひとつの役割に絞ったボット」として強いんですよね。

逆に言うと、Grok Botは1体に長大なタスクを丸投げするのは苦手です。コンテキストが長くなると取りこぼしが出てくるので、

  • 役割ごとにボットを分ける
  • 1体の職責は狭く、はっきりさせる
  • 長い作業は小分けにして、ボット同士でリレーさせる

これがいちばん……というか、こうしないとアホの子になるのがGrok Botです。

万能のスーパーAIを1体育てるより、得意分野を持った専門職ボットを何体か並べる。Grok Botはそういう使い方をすると化けるツールだと思います。

---

余談

なんだかんだゆーてMuseも結構使ってます。

あちらは1エージェントで全部賄うタイプなんですが、コンサルタントとして使うとすごい強いなと思いましたんで、そちらも別記事で書こうかと思います。

Blog AI Grok GrokBot Bot 効率化